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「まーすーみさま」
下校時刻になり下駄箱に向かっていると、甲高い声が聞こえてきた。
振り向くとメガネをかけたおさげ髪の小さい女の子がいた。
「え~っと、たしか同じクラスの」
「白鷺さくらです!」
「ああ。いたいた」
「いたいたってひどいなあ」
「派手な名前だなって印象深かったんだけど」
「見た目は地味ってことですか?」
「いやいや。で、何?」
「あの!これ!読んでください!」
と、手紙を私の手の中に押し付けると、白鷺さくらは走り去ってしまった。
何これ。
不審に思いながら、封を切ると、ハート型におりたたまれた手紙が入っていた。
Dear真澄さま
初めてお会いした時から……。
まさか、これ……ラブレターじゃないよね。
女の子らしい可愛らしい文字を見ながら私はくらくらした。
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