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巻末付録『渡辺綱を訪ねて』中
続いて、本堂に続く廊下に案内されると、廊下がガラス張りになっており、そこにネットで調べて是非見たいと思っていたモノが飾られていた。
刀だ。
うわ、でけー、長ぇー。
「これは今から三百年前に綱の子孫が奉納した飾りの刀です。刃渡りは約二メートル位でしょうか。飾り用だから、とてもじゃないけど使えません」
全体的に錆びついており、軽く触らせてもらったが、そこからでもわかるくらいに重い。
銘も見せてもらった。
下野国(栃木県)包秀(かねひで)
栃木県…!こないだ取材旅行に行った場所じゃないか!!ここでも栃木県との縁が出てくるとは…
「あと、これは位牌ですね」
綱の位牌!?
流石に位牌を触るわけにはいかなかったのだが、代わりに位牌のレプリカを見せていただいた。
そこには辞世の句も彫られており、興奮max。
しかし、よくよく考えれば、彼の死んだ場所は京都だか兵庫だかだったはずなのだから、位牌があるのは??って感じなのだが、その時の俺は興奮状態で気づきもしなかった。
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