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「少々散らかっているが。」
「いや、気にしないさ。今は君に話すことを整理するので頭がいっぱいだ。」
正直こちらも先ほどからの彼の様子のほうが気になって、自分が散らかした部屋の様子などは、さして気になどしていなかった。
さあ、溜めに溜めてこんなところにまで来て話してくれるというのだから、しょうもない話だったら承知はしないぞ、と自分もつい緊張してしまっているのを誤魔化したくて、いつもよりも少々荒っぽい冗談を飛ばしながら、彼が頭を整理し切って話し始めるのを待った。
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