コンスタンチェという友がいて

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 コンスタンチェとの日々は楽しかった。  私は幽閉された塔の中で、ただただひたすら、彼女と一緒の寝台で寝起きし、物語を読んできかせ、ダンスをし、時にはお互いのドレスを取っ替えっこして悦に入った。  また、私は、クローゼットからあるだけのドレスを取り出し、次々と彼女に着せてみたりもした。彼女の白い肌は、どのドレスにも映え、私はそのたびにコンスタンチェを褒め称えた。彼女は謙虚だったから、私の賛辞にも、ただ照れたように俯いてはにかむだけだったけど、嫌がってる様子はなかったので、私は心から満足して、ふたりきりの時間を過ごすことができた。  とはいえ、私は、隣り合って鏡の前に並ぶときなど、ときにコンスタンチェに言い様の知れぬ嫉妬を覚えもした。彼女はなにしろ美しかったし、出逢ったときの可憐さと純粋無垢さを、つねに失うことなく振る舞うことができる少女だった。  そんなとき、私は彼女に着せたドレスを、感情のままに脱がせると、全裸になったコンスタンチェを折檻することもあった。炭と化す寸前の暖炉の薪をその背に押しつけたり、ときに、水の入った樽のなかに彼女を沈めて嗤ってみることもあった。  だが、どんなときも彼女は従順だった。なされるがままになりつつも、かっ、と青い瞳を見開いて、どうしてそんなことをなさるのですか、と声にならぬ声で問うてくるとき、私は彼女に対する贖罪を感じざるをえなかった。
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