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「ねえ、またドラマ一緒に見てくれる?」 綾海がゆっくりと咲良に話しかけた。 「綾海ちゃんから誘ってくるなんて珍しいね。いいよ、まだまだ綾海ちゃんに見せてあげたいドラマいっぱいあるから!」 「……今度は退屈じゃないやつにしてね」 「じゃあ次はサスペンスドラマにしよっか! 今度こそ綾海ちゃんが退屈せずに最後まで楽しく見られるやつ選ぶから!」 「うん、頼むわよ」 そう言って笑いかけた後、綾海は聞こえないくらい小さな声で「これからもよろしくね」とだけ伝えておいた。
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