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『っ…!うっわ…すげー音…』 耳を塞ぎながら、空がピカピカ光っているのを見ないようにした。 もう 寝る頃なのに、これじゃ 眠れなさそうにない、 『(雷といえば…涼珠、!怖がってないかな…』 雷の怖さに怯えて、起きてることを願いながら スマホの発信ボタンを押した。ワンコールで繋がった。 「《…っびっくりさせんなよな…、こんな夜中にっ…!》」 電話越しにでも、声が震えてるのが伝わる。 俺の予想は当たっていた、 『ふふ…ごめんごめん。…すっげぇ、音 鳴ったからさ…怖がってんじゃないかなー…って、』 …しばらく、間が空いた。本当にこわいのだろうか…? 『……このまま、涼珠が寝るまで繋げとくから。心配しないで、』 すると、かすれた…少しか細い声になって言った。 「《…ぜったい…切るなよ………っ》」 泣いてるのか、息が荒くなっていってるのが分かった。 今すぐに会って 抱きしめたいのに、電話越しなのが辛い。 『…りずを、直接…慰めることは出来ないけどさ…』 画面に唇を当てて言う。 『、落ち着かせてあげられることは…できるから…』 息を一瞬、詰まらせていた。嬉しいんだな、ってのが分かる。 『ほら…電話の方が、涼珠好きかなーって、』 「《…ん、ぉ前の声…聞こえるから、な…》」 静かに、鼻をすすってる音が聴こえた。 「《っ…!!?、》」 思わず目もつむってしまうくらい、大きな雷がドゴンッッと鳴ったのだ。 なり終わったあとも、まだミシミシ、音が続いている。 『…っふふ…すっごい、今のデカかったね…?』 やっぱり、こわがってる。女の子みたいに、 「《…ぅう…、もぅ……やだ、…》」 毛布にくるまっているのか、ガサガサ 音がする。 『…もー…ふふ、』 「《…っ、なに、わらってんだよ…!》」 『…いやー…ただ、可愛いなぁ…って』 「かわいくねぇっ!!」と、声を荒げているのが、面白くも可愛く感じて、なんだか愛おしくなった。 『ほら、横になって。早く寝なきゃ、』 「《……ん、》」 吐息混じりの涼珠の声が聞こえる。眠たそうだ、 『…毛布…ちゃんとかぶってるね…?』 「《…う…》」 りずー…静かに声をかけてみたけど、反応はなかった。 きっと、寝ちゃったんだ。 『…ふ、いいこ…』 いつもなら、頭を撫でてから 俺も寝るのになぁ…とか、 寝息をたてている涼珠の顔は、可愛いんだろうなとか、考えながら、 寝ようと思った時だった。 「《……んん…、きるな…よ…ぉ》」 寝言が聞こえてしまった。 『はいはい…、』 聞いていないはずだけど、もし聞こえた時のためにね。 眠たかったけど、何故か俺は眠れなかった
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