神童

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数年後、、、 「では、この問題解ける人?」クラスの担任の的場が挙手を促す。 小学生の少年、少女の手が上がる、だが問題の数式がやや難しいのか、あがっている手の数はすくなめである。 「ではー、七見くん、お願いね」 「はい」そう返事すると、七見 光は教壇の前の黒板にかかれている、少し難解な数式の答えをはじきだし、黒板になぞった。 「正解よ、流石だわ」的場が光を褒め称える。 「おお」少年、少女がざわめく 「ねねー、七見くんてすごいねー。なんでもできちゃうタイプって感じ」クラスのある女の子がひそひそ言う 「だよな、この前なんかあいつ、音楽の時間すげー美声だったぜ。笛なんかもうまくひけちゃったりしてたしさぁ」クラスのやんちゃそうな子が便乗してしゃべる。 「こら、そこなにしゃべってるー」担任の的場が持っているチョークで、しゃべっていた子らを指差した 「ちゃんと、しゃべらないで、授業聞きなさい」的場は少し冗談交じりで、グーでこつる仕草をして、クラスは爆笑の渦に包まれた
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