神童

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次の授業は体育でサッカーの試合だった 真冬だったので、みんなトレーナーを手の甲まで重ねて、寒くないようにしている 「じゃあはじめるわよー」そう言いながら的場はホイッスルを鳴らした 始まって数分でのできごとだった ゴスン!鈍い音がした。 生徒と生徒がぶつかって倒れたようだ。 的場は急いでぶつかった生徒の方に向かった 二人が倒れてうずくまっている 光ともう一人はクラスでも運動神経のいい方の海藤 なおとのようだ 「大丈夫?」 「はい、僕は」なおとが答える 「七見くんは?」 光は足を押さえながら相当痛そうにしている。 「とりあえず保健室へ運びましょう」 そういうと、的場は体育専門で雇われている、田中先生を呼びに行き、一緒に担いで保健室へと連れていった
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