ぷろろーぐ

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ぷろろーぐ

「別れよう。」 卒業式の日に私の恋は終わった。 でも、これ恋だったのだろうかと思うけど・・でも彼から別れを切り出されて私は、素直に「うん。」と答えたのは進学する大 学が彼とは違ったから。 同じ部活で彼は、優等生でカッコよくて一緒に歩いていると注目されるのも面白かった。 運動部でなく美術部なのに彼は、運動神経もよく頭もよく優しいそんな彼から告白された時は宝くじに当たった気分というのか? 彼が好きとか恋では無かったけど紳士的な彼と付き合っているステイタスは心地良かった。 彼は、それほど必死にならずに国立T大に余裕で合格して私の勉強も見ながらいつ勉強していたのかと思うくらいで私は、と言うと彼のおかげで二流!ええ二流と私は思っているが三流の大学にやっと合格した。 貴族と平民ほどの違いのある格差カップルと言われて一年進学先にも格差が出るのは仕方がない。 卒業式に彼と別れるかもしれないと予想はしていたんだ。 彼が最近何かを真剣に悩んでいたからでもその時は、私は恋に恋をしていただけの女子高生で真剣に愛を考えていなかった。 彼もまた同じだとその時は思っていたしお互いに進む道や住む世界が違うんだなと思った。 家に帰りとりあえず泣いたがすぐに立ち直った私は大学に入学後にサークル活動やコンパに明け暮れ大学卒業はやっと卒業できた程度。 就職は、なんとか今の会社に就職したが愛嬌で採用されたようなもんだなと部長にもいわれるほど。仕事も人並み以下かもしれないけど虐められた事はない。 平和なOL生活・・一つだけ不満が! 「彼氏がほしいーい。」 高校時代の彼を最後に彼氏が出来ない! やはりあれは、宝くじみたいなものだったのかもしれないと思うイイ感じだと思う男は皆人のもの・・しかも彼氏が出来そうになるとその男の方から姿を消すという意味が解らない現象が起こるのだから嫌になる。 「呪われているのかしら?」 そう愚痴を言いたくなるけど一枚のハガキが届いてテンションがあがる。 「同窓会?」 高校の同窓会の案内。楽しかった高校時代の友人に会えるのかと思うとさっきまで考えていた彼氏いない問題はどうでも良くなった。 そして現在最初で最後の彼がどうなったのかにも興味が少しあった。 あれほど優秀な彼だからどんなエリートになってるのか? 「きっともう結婚しているか恋人がいるか・・どんな感じになってるのかな?」 純粋に楽しみにしていた、楽しかった高校時代の思い出を思い出しニヤニヤしながらベッドに入る。 8年振りに会う同窓生がどうなっているのか楽しみだと考えながらその日はすぐに眠りにつく事ができた。 私の名前は、朝比奈 陽菜 26歳 彼氏募集中の普通のOLです。
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