2人が本棚に入れています
本棚に追加
「オイ! 起きろ」
「ウ〜ン もう少し寝かせてくれよームニャムニャ」
「俺が最後の回収人だぞ。
サッサッと起きてついて来い!」
「もうチョトだけ寝かせて……スースー」
「もう知らん、好きなだけそこで寝ていろ」
俺はこの世に残っているただ一体の幽霊。
何故分かるかって?
仲間を探して数万数十万年、放射能で汚染された地球を彷徨った結果だからだよ。
真っ黒に焼けた大地に腰を下ろし大空を見上げる。
あの時、死神が迎えに来た時、素直に起きてついて行けば良かった。
ズボラして眠りこけていたせいで、俺だけ不毛の大地になったこの星に置き去りにされる。
ハアー………。
ああ……今日も太陽が眩しいなぁ。
最初のコメントを投稿しよう!