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 春斗はそう告げると、ガッと一真の首を掴み、ぎりぎりと力を強めた。一真は突然の出来事に何が起こったのかが分からない。でもそれを考える暇も無く、目の前が真っ白になった。  息をしなくなった所で春斗は首から手を離すと、深い眠りについた一真の頬を触る。香織の隣に立てかけて、二人をうっとりした瞳で見た。 「一真も酷いよ。僕を置いて上海に行くなんて、ずーっと一緒にいるって約束したのに。僕、んだからね?」  春斗は立ち上がると、部屋の外へと向かった。死体を腐らないためにギンギンに冷えた部屋を最後一瞥すると、ニコッと微笑む。 「これで、だね」  そう言って、ドアを閉めた。エアコンは稼働し続けている。
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