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パラノイア一家の娘
坂口叶実 19歳
私の一家は全員パラノイアだった。
ように妄想症で精神病だ。
母は、恋愛的パラノイアが一番近い。
父が浮気をしているとずっと妄想し続けた。
その末自殺
父は被害的パラノイアだ。
自分が、ほんの小さなことでも傷つけられたと感じ警察を呼ぶ始末
私はお酒の瓶を片付けただけなのに瓶で殴られたとか言われた。
そして私は加害者にされて拘束された。
兄は拡大的パラノイアだった。
自分が学校であったことなどを何でもありえないような誇張して話し
それを受け入れてもらえないと暴力を奮った。
後にストレス性で血管破裂症となりこの病院の家にいる。
でも今は一番幸せだ。
何も手に入れてない。だけど何も奪われない。
そんな生活が一番幸せだった。
そんなある日先生に
「少し人への恐怖心を解いてコミュニケーションを取ってみてはどうかな。」
と言われた。
怖かったでも誰かと話したかった。
私にはずっと昔から話し相手が居らず寂しかったから。
でもここにいるのは、ほとんどが永劫静眠症候群の人だ。
そんな人が話せるのだろうか。
その日私は私と同じくらいの年の男性とぶつかった。
その人も永劫静眠症候群だった。目を見れば誰だってわかる。
何も与えられてない目だ。
私は謝りたくて必死に走った。
やっと追いついて
「ごめんなさい」そう言ってもその人は、分かっていた通り
「うん」の一つも言わなかった。
でもなんとなくその口元がわらったような気がして、
毎日その人を探しては、追いかけて、
いろんな事を教えてあげるようになった。
なんの反応も無いけど
私はある日血管が一つも破裂しなかった。
その後精密検査を受けて血管が破裂する可能性が、
以前より20%下がった事を聞かされた。
それから3週間ほどするともう血管が破裂する回数は、
週に1、2回ほどに減っていた。
それも多分ストレスが減ったのは、話し相手になってくれたあの人のおかげだ
と思い早速伝えに言った。
相変わらずなんの反応も無かったけど
どことなくおめでとうって言われた気がした。
更に1ヶ月ほどして私は外出許可をもらった。
彼、、、確か6739さんも安全保護官さん付きなら許可してもらえた。
主治医としては迷った。
2人の外出をどうするか、しかし2人をどうにか治すとしたらこれしかない。
ストレスの軽減にどこかに出かけるのはとても良いことだ。
それに6739もⅡ型で、先天性の為治す方法は、家族以外の人間との交流に
よる潜在的に身についた情報の覚醒しか方法はない。
それを考えると沢山の情報を受け取れるという点では外出は最高だ。
これらの思考から医師の判断として二人の外出を許可した。
勿論安全保護官付きだが。
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