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僕は急いだ。
夕日が山に入りそうだったからだ。
僕は、そのビラビラを、女の子の足元に持っていくと、
「さー、付けるよ」
それを見ていた女の子は、目の色を輝かせて、
「ん!」
すると影は、僕の手から離れて、女の子の足元に付いた。
「うわー。これで私、人間になったんだ‥‥」
すると女の子は、残照が消えても、消えなかった。
僕は、考えに考えて‥‥
「夏休みの間、キミは小学校に住むんだ。
その後は、僕がパパのお金を盗って、キミに渡すから、そのお金で東京に出るんだ。
そして僕の自宅の屋根裏に住みながら、自立できる年になるのを待てばいい」
女の子は、真剣な顔で納得した。
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