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しかし僕は、女の子が可愛いので、悪い気はせずに近付いていった。
『遊ぼうよ』
女の子が笑顔で言った。
僕は、すぐにでも帰らないと、また両親に叱られると、困った。
『ずっと待ってたんだから。毎日、一緒に遊ぶ約束でしょう。
さー、早くやろう』
女の子は、また怒ってるように言った。
僕は、えっ? と困りながら女の子を見た。
『昨日のつづき。わたしが鬼ね。ほら、それよ』
女の子は、僕の足元を指さした。
夕映えの光を受けて、僕の影が足元から細く長く伸びている。
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