ムカーッ! 3:影(かげ)

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 しかし僕は、女の子が可愛いので、悪い気はせずに近付いていった。 『遊ぼうよ』  女の子が笑顔で言った。  僕は、すぐにでも帰らないと、また両親に叱られると、困った。 『ずっと待ってたんだから。毎日、一緒に遊ぶ約束でしょう。 さー、早くやろう』  女の子は、また怒ってるように言った。  僕は、えっ? と困りながら女の子を見た。 『昨日のつづき。わたしが鬼ね。ほら、それよ』  女の子は、僕の足元を指さした。  夕映えの光を受けて、僕の影が足元から細く長く伸びている。
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