第二章 ウチのエルフさん

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「ねえ、ここってどういうのが流行りなの?」 流行り?女子の服の流行り、知るわけがない…… 「とりあえず、良いと思うの着て見なよ、ヴィアさんなら何でも似合うと思うよ」 「だからぁ、そういうのダメだって、私、答えられないよ」 僕と手を繋ぎながら、京王線の車窓を楽しんでいるヴィアさん、可愛いです。 なんで、こうなった。 ちょっと、攻めどころがズレている感じがする。 むこうの習慣で何か刺さる様な事でもしたのか? 僕! 「ねえ、ここの世界でも男と女がいて、つがいになるんでしょう?」 鳥じゃあないよ、つがいって。 「そうね、大まかにはそんな感じ、まあ色々ほかにもあるけど、大概はそれで大丈夫だよ」 「どうやって繁殖するの?」 動物じゃあないって。 「え~っと、本には書いてなかった?」 「うん、いい感じでぼかされてた」 R15か? 「そうだな、ウチに帰ったら見せるよ」 大人用の動画でも見せるか…… 「ヴィアさんのところは?」 「え? 装置」 装置? 何の話だ? それよりも……
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