第二章 ウチのエルフさん

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「そういえばさ、ヴィアさんってここ来た時と髪の色……違くない? 途中で変わらなかった?」 「え? イヤ! 最低! そんな恥ずかしい話、ここでするの? ここでさせるの? 愛しているっていいながら? ねえ!」 何の話だよ。おまけに愛してるってなんて言ったか? 「なんか、悪いこと言ったの?」 「ちょっと女子に髪の色の事訊ねるなんて、ホント……何を今まで勉強してきた~?」 キツメの視線を頂いている。 えー……どうすれば…… 「何よ! その、驚きましたみたいな顔は! こっちが驚きヨ!」 だって最初に僕を殺害した時は、髪全体金色で、鮮やかで綺麗だったし、今は全体茶色に落ち着いていて、可愛いから……それにそれが、僕が天国に行っている間の事だったから……聞いたんだけど、偉いご立腹だ。 「いや、怒らないで、可愛いから、つい聞いてみたくなったんだ。それに、こっちの世界では、髪の色を女子に聞いてもそんなに怒られないから……ごめんね」 「え? 何? なんて言った?」 「ごめんね」 「その前!」 「怒られないから……」 「もっと前!」 「か、可愛いから……」 「そう! もう一回言ってミ」 「可愛い……」 「そ!それヨ。 なんなん? あなたが良く言うかわいいって? ちょっと説明してみ」 「可愛い……を説明か…… そうだな……いろんな意味だけど、僕が使っているのは主に、大好きって事かな?」 僕は調子がいい…… とよく言われるし、思ってない事でも平気で言い切れる。いい意味大人だ。 「な~んだ、そんなに大好きなの? しょうがないなぁ、今回だけだよ。許してあげる」 左腕にしがみ付いて胸を押し付けるチョロエルに僕は、扱いの難しさに困っていた。
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