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昔の御話ーとある施設ー
定時の見回りをしていたら子を捨てた女が居た。車で帰ったのを確認し、子の近くに寄る。
「捨て子か。───そうだ。研究所に持って帰って実験用モルモットにでもしてみるか。」
男はそう一人言を言うと、捨て子を観察する。
「パッと見、1歳ぐらいか。」
泣いている捨て子の腕は誰かに抱っこを求めているかのように空を切っている。
男は捨て子を抱える。
「おいしょっと。結構重いんだな、赤ちゃんって。」
そしてとある施設へと戻っていくのであった。
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