こちらあの世お迎え課迷子係

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 無数の淡い光がふわふわと飛び交う。  乳白色の光が川原の水面に反射し、人工物も無い夜空の下には幻想的な光景が広がっている。 「おら、何ぼんやりしとる! しっかり見て捕まえんか!」  彼女と二人で見れたら最高の景色だったが、今は仕事中。周りにいるのはむさいアフロの男だけ。  響くがなり声に俺は荒々しく手の網を振りかぶった。
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