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*藤の花に酔ふ
顔の上に彼の肩まで伸びた髪が落ちてきて、思わず目を瞑る。
「すまない。結おうか?」
目を開くと、彼が目尻を下げて微笑んでいた。
「いえ、通政さんの髪、好きですから」
彼の髪を人差し指に絡ませてキスをすると、彼のモノがナカで大きくなるのを感じた。
「んあっ……」
「椿が可愛いことするから」
彼が私の顔の横に手をついてゆっくりと腰を動かしていく。
藤紫色の生地の長い袖が私の両横に落ちてきて、横の視界を閉じる。
前を向くと堪えるように眉を顰めながら私を見据える彼の姿。
彼の濡れた舌が首元に触れ官能を唆る。
「ん、……ああっ……んぁ……」
彼と私だけの空間に酔う身体に、甘い痺れが走った。
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