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高原地区の皆様へ
突然このような手紙を差し上げることをお許しください。
息子、睦月の遺骨の件では皆様に大変なご迷惑をおかけ致しました。一緒に探し慰めて下さり、ときには何時間も話を聞いていただきました。本当に感謝しております。最後まで見つかりませんでしたが、皆様の優しいお気持ちは天国の睦月に届いていると信じています。
両親に先立たれ、夫の暴力から逃げ出した私にとって、高原の皆様は救いでした。私達親子に優しく声をかけてくださり、沢山助けていただきました。過ごした日々は私にとって幸せそのものです。
だから、これは私への罰なのだと思います。
良くしていただいているにも関わらず、私は、皆様が大切にしている神様を蔑ろにしておりました。高原の神様にとって私の行いはさぞ不愉快だったでしょう。お骨が消えたのは天罰なのだと思っております。
息子に会う方法はあの世に行く他ありません。もしも、私の死後に睦月が見つかりましたら、遺骨を混ぜて一つの骨壺に収めていただけないでしょうか。ご迷惑をおかけ致しますが、よろしくお願い致します。
本当に、本当に、良くして下さりありがとうございました。
感謝の気持ちを込めて。
星野陽子
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