葉  桜

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 人間は、実に見事に愚か…。  同僚としての間隔を  巧みに空ける槙人であるのに    もしかしたら…      もしかしたら…  そんな期待を棄てきれず  新しい恋も探せないまま  一年、二年・・・・・  来年には三十になろうとする  自分がいた。  そして春になって  現れたのは可愛い新入社員、  二十二歳、笑顔が眩しいと  思っていたのは  槙人も同じだったのだ。
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