Bloom 11 あなたとの恋路は縁のもの

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翔の言葉を皮切りに、同級生たちが川本くんに攻撃する。もちろん、それは冗談めかしたやり取りで、川本くんだって「女子、怖いんだけど」と笑っている。 (こういう雰囲気、ちょっと懐かしいな) 「だいたい、ふたりのことは今訊かなくてもいいでしょ。どうせ三次会まで行くんだし、そのときに吐かせればいいじゃない」 「えっ……!」 緊張が解れそうだったタイミングでとんでもない発言が飛んできて、目を真ん丸にする。味方だと思っていた女友達は、ひとまず追求せずにいてくれるだけらしい。 「だって、ふたり仲良く式場に来たと思ったら、付き合ってるなんて言うんだもん。色々協力した身としては……ねぇ?」 「うんうん。諏訪くんのために貴重な女子会に男子を入れてあげたんだから、ビールくらい奢ってもらわなきゃ」 「いくらでも奢るよ。でも今は、志乃を困らせないでやって」 翔が私を庇うように微笑むと、女性陣は「イケメンは中身までイケメンだわ!」と色めき立ち、川本くんは呆れたように息を吐いた。 そして、敦子のウェディングドレス姿に感動し、無事にスピーチを完遂できたあとには、みんなからの質問攻めに翻弄される夜を過ごしたのだった――。
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