幻のモテ期

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幻のモテ期

妻子ある昔の男が私を貪る、そんな設定悪くない。 ウマの合わない母親のベッドで抱き合う、そんな設定悪くない。 ましてや母を追い出してそこで二人きりで過ごす、そんな設定悪くない。 いや、その設定は必要だ。 男のテクニックは本当に進化が無い。 手本にしているのが動画だからなのか、女をまるで分ってない。 胸に飛び込んで揉みくだし感じる部分を責め立てれば 誰でもよがり狂うと本気で思っているからタチが悪い。 その前に私が40を過ぎた一人の人間という事を忘れるな。 まず乾燥は避けられない、貴方が来るからと思って表面は 綺麗にして潤いを与えても、内部の水分には限界がある。 高速でいじるな、痛いだけだ。 当然の様に避妊具を着けない。だいぶ周期は乱れてきたが私はまだ閉経していない、そのまま入れるな、出すな。 下手で自分勝手な男、そんな一面を強く感じる様になってきた。そこにきて、しくじったらしい。母はもう「あの男には会いたくない」という事業所にクレームを入れて正式に家に上がれないようにしてしまった。 もう家での設定は無くなってしまった。 それでもあの男は私が欲しいらしい。 「外で会おうよ」と言ってきた。外でしようよの間違いでしょう? 断られるとは微塵にも思っていない態度だ。 まあ、正直もう少し付き合っていても良かったんだけどね。 やはり私はあの人の娘らしい、似ていると認めなければならない。 とうぜん今後もヤれるよねって態度が気に入らないから もう貴方とは終わりにします。
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