メンドクサイ

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メンドクサイ

45年も生きていると、新しいものを受け入れるというのは苦痛になる。 音楽もテレビ番組も美容院も仕事も何でも。 そこには大概、新しい出会いがある。 今更人間関係の構築など苦痛でしかない。 どうやら恋愛もそうらしい。 今更、見ず知らずの男性を家に招いたり、肌を触れ合ったりメンドクサイ。 どうせ40も過ぎれば恋愛欲とか性欲とか消えると思っていたのに。 全く消えないどころか少し増えた?とすら感じる。 だけどめぼしい相手もいないし、自分から探しにいくパワーも 無いし、やっぱりメンドクサイ。 そんな時にちょっと知っているし、何ならちょっと好き?くらいの男性が 自分を求めて来た。 あけすけに言えば、そう「したかった」。 そしてまた「したくなった」。 相手の奥さんにバレたらどうしようとか、慰謝料なんかないよとか、相手既婚者だし進展とかも無いとか、色々やっぱり気になるんだけどさ。 「生きてる」って感じる時が飲んでた時くらいしか無かった、でも求められるっていうのも「生きてる」って感じられる。 こんな事ぐらいしか「生きてる」って感じられない自分は どうして生きているのだろう。 ああ、変な方向に思考が動き出す。 そもそも生きているのに生きている実感が無いとは どういう事なんだろう。 母は「生きている」と実感する時があるのだろうか。 ああ、頭の中がメンドクサイ。 このメンドクサイを吹き飛ばすのは結局、飲んでいる時かしている時なんだ。
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