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この蛍もまたオレのところで羽を休め、再び飛び立ってしまうのだろうか?
そんなことを思いながら蛍一の上に覆いかぶさり、その唇を貪る。
初めての彼が怖がらないようにあくまでも優しくゆっくりと、間違っても激しくしたりはしない。
口内を愛撫しつつ、オレは蛍一の白い肌に手を這わせる。滑らかで手にしっとりと吸い付くようなきめ細かい肌は、オレが触れるとビクビクと震える。
弧を描くように脇腹に触れ、徐々に上へ向かっていく。そしてその飾りの先端に触れた瞬間、身体が大きくびくんと跳ねた。
「あっ・・・」
ここは最初から快感を得られる場所じゃない。何度も触れるうちに徐々に快感へと変化していくのだ。
でも反応したということは、違和感とはいえ感じたということ。
オレは唇をずらして蛍一の耳元を舐めながら、左手でその先端を転がすようにすると、身体はビクビクと小刻みに震え出す。
「声出して」
せっかくのかわいい声を我慢するように唇を噛む蛍一の耳朶を食みながら、オレは直接耳に声を流し込む。
すると噛んでいた唇を離し、少し恥ずかしそうに声を上げ始めた。
「・・・あ・・・ぁ・・・ん」
その素直な仕草に煽られる。
本人は無自覚なのだろうけど・・・。
煽られるこちらは堪らない。
痛いくらいに滾った己自身をどうにか宥め、暴走しないように心を落ち着かせる。
オレは怖がらせないように腰を浮かせて昂りが当たらないようにし、胸の先端を転がして摘んだ。そして蛍一の反応を見ながらやや強く抓る。
「ああ・・・ん・・・っ」
身体が僅かにのけ反り、腰が揺れ始める。
これだけでもうイキそうだ。
オレは胸を弄りながらもう片方の手を下肢に伸ばし、もう限界まで昂った蛍一のものをやんわりと掴んだ。けれどそこはそれだけで弾けてしまった。
身体を硬直させ達した蛍一は、わずかにビクビクと身体を痙攣させると荒く息をしながらベッドに沈んだ。
そんな蛍一の頭を撫でてやりながら再び唇を合わせる。これで終わられては困る。
蛍一は整わない息を繰り返し、それでもオレに応えようと懸命に唇を開き、オレの舌を迎え入れる。
本当にいじらしいな。
何から何までオレに応えようとする姿が本当に愛おしい。この年まで誰の手にも染まらず無垢なままでいてくれたのが、まるで自分のためだったかのようにさえ思えてくる。
ぐちゅぐちゅと舌で上の前歯の裏を優しく愛撫する。そこが感じるらしく、ここを舌で触ると身体がビクビク震える。
一度達した身体が再び反応を示したことを確認して、オレはまた蛍一の下肢に手を伸ばす。
先程放った腹の白濁を手で掬い、そのヌメリを広げるように優しく扱いていく。するとまだ敏感なそこはビクビクと震えながらもふたたびその頭をもたげ始める。
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