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「今日もやばいぐらいに可愛いわね」
腕を組みながら無表情で言った恭子のセリフは、表情とまったく合っていない。
「もう少し可愛いものを見るみたいな顔をしてよ」
呆れていった私だったが、恭子の視線の先にいる彼を見る。
ここは都内でも有数の大きさを誇り、救急も備える総合病院の小児科。
私達の視線の先には、廊下を柔らかな表情で歩く望月瑞稀先生。
可愛らしいルックスはまるでどこかのアイドルのようで到底29歳にも、医者には見えない。下手したらどこかの雑誌のモデルと言っても疑われないだろう。
180cmを超える身長に、細身の体形に真っ白な白衣を着ているのに、どうしても「可愛い」という形容をされてしまうのは、その屈託のない笑顔と、甘く高い顔面偏差値のせいだろう。
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