6人が本棚に入れています
本棚に追加
【時計塔のあるイリスの街の様子】
美しい赤レンガと白い壁が特徴的なイリスの街。
レンガと漆喰に見えるが実際はナノカーボンと
強化プラスチックの合成体だ。
(旧市街はレンガ造りで例外)
エターナリアは実は地震がほとんどない世界だ。
北部は王都周辺にあいいろ山脈があるが
火山活動は観測されていない。
そのために北部の内陸のイリスは地震とは
無縁の地帯に広がる街である。
特徴的なのは街のどこからでも見える時計塔だ。
時計塔の高さはほぼ東京タワーほどの高さ。
頂上部には時計盤があり、実はこの時計は
魔力で動いているというおまけ付き。
(ここだけの話です)
魔法を否定する人間の街になぜそんなものがあるのか?
答えは簡単。
2つの種族(人と獣人族)が対立する前からあって、
街の人達の生活の一部の風景と化しているからだ。
そして街のシンボルタワーとして観光地にもなっている。
つまりあっても邪魔にならないものという、
大人の事情でそこにある。
(誰も突っ込まない)
魔力で動こうが、もはや文化遺産としてそこにある。
あるのが当たり前なので誰もそこにあることを不思議がらない。
だから撤去もないのである。
**
風景の1つとして。
そういうところでは便利に共存できるのに、
肝心なところではいがみ合う。
うまくいかないものです。
【焼け落ちる時計塔】
結果的にその時計塔は、ある事件で焼け落ちてしまいます。
文化遺産の古い建物なのでナノカーボン製ではないのです。
焼け落ちたのも、人(科学)と獣人族(魔法)の共存の
シンボルタワーではなかったからです。
最初のコメントを投稿しよう!