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希咲の命日の12月24日クリスマスイブの日、僕は呼吸が苦しくて目の前がもうろうとしていた。
そんな時愛華が病室にお見舞いに来てくれて、
「お父さん、大丈夫!」
と声をかけてくれた。
愛華は、奏風君と孫を連れて来てくれたようだった。
僕は最後の力を振り絞って愛華に、
「僕は大丈夫だよ!
希咲が迎えに来てくれたようだよ!」
と伝えると、
「やだ、お父さん、そんなこと言わないで!」
と僕の手を握って泣きながら言葉をかけてくれた。
「皆、ありがとう!」
僕はこう言うと、急に体が軽くなって僕の体は宙に浮かんだようになった。
僕の目には、ベットに横たわる僕自身とベットの僕にもたれかかって泣き叫ぶ愛華、僕の周りで涙を流す奏風君と孫2人がいた。
この光景を見た僕は、
(とうとう僕は死んだんだ!)
と思った。
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