2. 招かざる少女 -2-

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 「やはり、探りにきたようです。」  香田が語りかけた先には、革製の椅子の背もたれがあった。誰かが座っているようだが、椅子の大きさでその姿は見えない。  「どういたしましょうか?」  再度、香田が語りかけた。  「早いうちに始末をしたほうがいいかもしれんな。」  冷酷な返答が椅子の向こうから帰ってきた。  「では、刺客を…」  「相手の実力を知る意味でもしかけてみろ。」  「では、帰り道でも」  そう言うと香田は頭を下げ、校長室から出て行った。  そのとき、椅子の向こうから猫の鳴き声がした。それと同時に白い猫が顔を出した。  「お前の出番はまだだよ。」  色白の手が猫の頭をなでた。
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