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 スイカ程に口を開きながら、桃香に変化を伝えるドリアン。 「ちょっ、なに言ってんのドリアン? 私は哺乳類だよ? ……って、あらら、ドリアンの言う通りじゃん」  呆れた表情でドリアンに返答した桃香だったが、自分の体を見つめ、潔く考えを改めた。  そう。桃香の体はマスクメロンでも詰め込んだかのように、パンパンに膨らんでいたのだ。 「すげぇな。針を刺していいか?」  幼なじみに対し傷害予告をするドリアン。 「駄目だよ。私の体だもん。私が最初に刺す権利がある!」  幼なじみに対し自傷予告をする桃香。 「じゃあさ。じゃんけんで決めようぜ。勝った方が針を刺す」  なにがなんでも刺したいドリアン。 「うーん……どうしようかな」  即答で拒否するかと思いきや、考え込んでしまう桃香。 「分かったわ。その勝負に乗った!」  桃香にメリットのない勝負が決まった。そもそも、二人して針を持っていないのだが。
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