21人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただし、条件がある! 私が勝ったら7000円ちょうだい!」
絶妙な金額を要求する桃香。おそらく、前日の夜にインスタで見たパイナップルパンティーを買うつもりだろう。
「俺の小遣い40年分か……きついな」
還暦を目前とした段階でも親から小遣いを貰うつもりなドリアン。
「まぁでもいいか。桃香の体に針を刺す機会なんて、もうないかもしれないし!」
鼻息を勢いよく吐き出しながら、変質者発言をかますドリアン。
「ふっ、それじゃあ行くよー! 最初はアポー! じゃんけん……ぽい」
桃香はグーを出した。
「ぽいー! へーい俺の勝ち」
二秒後。ドリアンはチョキを出した。今世紀屈指のバカである。
「あー! ずるいよ! 後出し後出し!」
後出しされたにも関わらず勝者となった桃香が、メロンのように頬を膨らませて怒る。
と、そのとき。
「あっあっ、も、桃香!? ぶぶっ! はははは!」
「んんー? ひゅわーーん!」
最初のコメントを投稿しよう!