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「で?今夜はどこに泊まる予定だったの?さすがにホテルはとってるんでしょ!?」
葉山の言葉にマリはハッとして
「そうだった!!私、ホテルに帰れないんだった!」
と、一気にテンションが下がる。
「はぁ?どゆこと?」
「実は、めっちゃ恥ずかしいんですけど・・・酔っぱらって部屋を出たら迷子になっちゃって。ホテルの場所がわからないんです・・・・」
「まさか!?どこのホテル?」
「デジGホテル」
「一流ホテルじゃん。なに、君社長か何か?」
「まさか!ただのOLですよ。デジGに泊まる事になったくだりは、いろいろあって話せないんですけど。とにかく葉山さんホテルの場所わかります!?」
「もちろん。今から行く?」
「えっ。いいんですか!?」
マリは飛び上がるくらい喜んだ。
葉山は火をつけたばかりの煙草を消して、カウンターのスキンヘッドのオジサンにお金を渡した。
"また来るわ、ありがとうリッキー"
"ああ、またな、色男さん"
2人は店を出た。
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