デジGホテルで捕まえて

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グ、ヴィィーン。 金属が擦れる嫌な音がして、その古い箱は動き出した。 「やば、吐きそ・・・・」 マリは口を手で押さえる。 体感で下へ降りて行ってるのがわかる。 知らない場所へ連れて行かれてる恐怖にまた吐き気をもよおす。 ガッチャン。 ドアが開いた。 クラクラする頭を引きずるように、廊下を歩く。薄暗い廊下にブルーの光が見える。 その仄かにブルーが零れている所に引き寄せられるようにマリは歩く。 光の下に女がいた。 金髪のショートヘアで真っ赤な唇にピアスがぎっしりと並んでいる。 女はマリを見て微笑みポケットから何かを見せる。 "いる?50ドル" 「なに?」 女は真っ赤な唇の間から真っ白な歯を見せた。 "気持ちよくなるには安いでしょ?" マリは首を振る。 「いらない。ドラッグでしょ?それ」 女の高笑いが薄暗い廊下に響いてマリはビクッと肩があがった。
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