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すずらんはみみずくの方へ顔を向ける。
「少なくとも、みみずくは否定するタイプではないわ」
みみずくはうんと頷く。
「多分、あなたは占部瀬里香と浩平に美人局をやるように言われた時、これを機に逃げようと思ったのでしょう」
「はい」
「上司の私がいうのもあれなんだけどね。みみずくは、電車や写真の話ばっかで、女心や人の機微に疎いところがある。でも好きな人の振り向いてもらおうと努力している。嬉しそうにあなたとのやり取りを話していた。否定の言葉なんて全くなかったわ。本当に嬉しそうなの。私たちに流行りのスポットやトレンドを聞いてきたり、ネットで調べたりしていたの。全てはあなたともっといたいからよ」
すずらんの話を聞いていくうちに瑠実菜が泣き止んで、真剣に聞いている。
「だからね、胸張っていいのよ。もうここであなたを否定する人はいないの。受け入れてくれてる人がいるじゃない」
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