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浩平は自宅の玄関を見るなり、郵便物の山に凍りついた。
「なーにー? こーちゃん?」
「とりあえず家に入るよ」
郵便物の山を抱えて家に入る。
リビングの机に郵便物を置いて一度ソファーに座る浩平。
「瀬里香。隣においで」
「わーい! こーちゃん大好きぃー!」
瀬里香は胸を押し付けながら、浩平の腕に絡みつく。
「なんだ……この山は……」
昨日の段階では郵便物が空だった。
チラシには『お前ら詐欺師』とか『今夜突撃します』とか悪口が書かれたものが入っていた。
全く心当たりのないダイレクトメール。
そして大判の封筒がいくつか入っていた。
チラシとダイレクトメールは捨てた。
気になるのが封筒類だ。
「なにー? この封筒? 開けていい?」
瀬里香は本人の承諾なしに勢いよく封筒を開ける。中身は数枚の書類。
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