1章

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「うちも娘がゲーム課金したいっていうのよー。困っちゃうわー。私と夫で止めてるけどね。気持ちは分かるけど。私も昔そういうことあったから」  肩をすくめて話すすいせん。  マッチングアプリだろうが、アプリゲームだろうが、お金をかけても自分が望む方向にいける保障はない。 「そんな話はいいから、まずは慰謝料要求してきた女性について調べよう。みみずく、セリバーテルで該当の女性ないか探してくれる?」 「合点承知!」  みみずくは瀬川から渡された書類をもとに、該当の女性がないか検索をかける。 「うーん、結構名前被りおおいですね……何せ”ゆあ”って……」  “ゆあ”という名前の女性が三十件出てきた。これは地道にプロフィールを見ていくしかない。 「そうはいうけど、今回、瀬川さんがやり取りやプロフィールをスクショしてくれてるわ。それで絞りこめないかしら?」
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