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「く、くくくくくくくく久間田ぁ!!」
「はい…?」
佐藤君が去って行ったと同時に、走りよってきた人に両肩をがしっと捕まれた。誰だっけ。
「一体佐藤に何をしたんだ?!」
「へ?」
言ってる意味がまるでわからず、両目をガン開いたその人を首を傾げて見つめる。
「俺はあいつの担任を二年もやってきたが、あいつが人を手伝ってるとこなんて見たことないぞ!朝のホームルームから帰りのホームルームまでずっっっっと寝てるから、職員室に呼び出したら5回とも、「めんどくさいから。」と言われてすっぽかされた!!」
「はぁ、、、、、、?」
そうだ。そう言えば、隣の隣のクラスの担任の先生だこの人。
「一体何をしたんだ?!」
「…何って、特に何も、、、」
強いて言うならば、転んで持っていたノートをばらまいたくらいだけど。
「……そうかぁ、、、あいつは遅刻魔だし、授業中も寝てばっかだし、話しかけても、めんどくさいしか言わないし、、、まぁ成績だけは良いから、こっちもどう対応していいのかよくわかんないんだよなぁ、、、」
話を聞く限り、この先生の中で大分問題のある生徒として捉えられてるらしい。
「佐藤と仲が良いんだろ?久間田からも一言言ってやってくれないか?」
「は?」
「な?頼んだぞ!」
「え、ちょ、、」
いや、仲が良いって、、、
俺転んで助けてもらっただけなんですけど?!
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