もしかして……

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なんか、現実味無さすぎて、一周回って冷静になったわ。 「あの、」 「セイ!良かったわね!光属性の魔力を持てるなんて!なかなか居ないのよ!」 「セイ様、ほんとうに……我が国の念願です!本当に良かったです!!」 様ァ!?止めてくれや!わたしゃあそんな器じゃないやい!! 「あの!!私はこれからどうなるのでしょう?」 少し声を張れば2人は静かになった。 「そうでしたね。感動でつい……失礼しました。 セイ様は読み書きは出来ますか?」 「それくらいは……出来ますけど」 私は知らないけど、この身体のワタシは知ってるらしい。それもそうか。確か職に就いてて、司書官のお手伝いだったもんな。誰向けなのか知らないけど、本のラベル貼りとか後片付けの為の雑用で覚えたみたいよ。 「では学校には?」 あん? 「いいえ」 「それでは魔法等貴方様の役目について学んでいただきますので、まずは学校へ通っていただきます。 全寮制になりますので、お荷物等まとめていただきたいと思います」 え? 「え、今すぐですか?」 「いえ、4日後に入学式がございますのでそれに合わせましょう。お荷物をまとめていただき、3日後お迎えにあがります」 ひえぇ……まじか。そんな超特急で入学って認められるもんなの?書類とかどう……。いやそこは突っ込まない方がいいか。天下の魔法省様だもんな……。 と言うか、ワタシの仕事どうすんのよ……。 「セイ様は光属性持ちで、更に強い魔力の持ち主と判明致しましたので、学費や生活費、嗜好品等に至る学校生活で必要になるもの全てこちらで負担致します」 まじか!? ……いや旨い話には裏があるな。安易に安請け合いは…………受けるしかなさそうだけど。 「卒業後は、魔法省に属していただかくか身分の高い方と縁談を結んでいただきます」 やっぱり。 今世の記憶によると、魔法省はエリート中のエリートが揃い、魔法の事はなんでもござれの国の魔法専門部。 しかし激務と聞くので出来れば今の職場に戻りたいのだが……まあ、福利厚生やお給料がとんでもないという噂らしいので揺れてしまう。 そしたらお母様(確定)の切り盛り、少しは楽になるかも……あ、だめだ。人は金を得ると贅沢してしまい満足出来なくなる。それに、いきなりそんな大金持ってきたらまず盗人共の餌食になる可能性も出てくる。 ここは光属性とか関係無くお断りしなければ。 「お話、大変嬉しいのですが、辞退s」 「え?」 「大変嬉しいのですが辞退s」 「いかがなさいましたか?」 「…………」 コイツ……いや、この人言わせる気無いな? 「ああ、そうそう。魔法省の預言者様は第5王女様でもあられます」 「あっ……はい。何もございません」 なんや!!!!拒否権無いんか!!! なんだその「フフンッ。してやったり」なドヤ顔は!!ジジイがやってもムカつくだけやぞ!!! 「っち」 「こらっ、はしたない!」 「失礼しました。舌が滑りました」 「ごほん……学校には、貴族階級の方々が通われます。あまり時間はございませんが、我々の方で教育係を派遣いたしますので、最低限の礼節等身につけていただきます」 嫌なんだが?
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