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三日に一度ぐらいの割合だろうか。
帰宅時に家の近くの通りで、ある女性とすれ違うようになった。
とても綺麗で、服装も艶やかで品が感じられ、何よりも凛とした所のある女性だった。スマートフォンを見ながらだとか、そういう事は一切なく、まるでモデルがランウェイを歩くような、綺麗な歩きぶりだった。
ぼくは心の中で、その女性を『夜ごとの美女』と呼んでいた。
ここの所、名ばかりのプロジェクト・リーダー職を拝命したお陰で帰宅が遅くなり、電車を乗り継いで最寄り駅に着くのは二十二時頃になる事が多かった。
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