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とにかくその日、Yは全速力で家に帰った。
見聞きしたことを親にも話したのだが、信じてはもらえなかった。
それからメグちゃんとは気まずくなって、中学生になる頃には、かなり疎遠になっていたという。
あの日からかなり時間が経ってから、Yは母親たちの噂話を盗み聞きして、メグちゃんの家庭のことを知った。
メグちゃんはもともと双子だったのだが、双子の妹の方は出産の際に亡くなってしまったらしい。そのことが原因で、メグちゃんのお母さんは精神を病んでしまった時期もあったそうだ。
ちなみに、メグちゃんは自分に双子の妹がいたということは、聞かされていないという。
「私があのとき聞いた声と、なにか関係があるのかな?」
Yは、テレビの画面に映るテディベアを眺めながら聞いてきた。
俺にはただ、首を傾げるしかできない。
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