ムカーッ! 4:隕石

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 しかし操縦者はトロスコフなので、ゲンジは補助カプセルから見守ることになった。  ゲンジが補助カプセルに入った状況が確認されると、全シャトルは打ち上げられた。  補助カプセルの中で、ゲンジは、 『トロスコフ、隕石をバッチリ頼むぜ!』  それが聞こえたのか、三番手シャトルの搭乗員のキャセリが、二番手シャトルの真横まで近付くと、レーザー砲を発射した。  が、わずかに隕石からズレたため、ムダ()ちとなってしまった。  レーザー砲はエネルギー蓄積の関係で、一回一発だった。  そのため二番手シャトルの役目は、より重要となったのだった。  やがてレーダーに、迫り来る隕石を捉えたトロスコフは、 「ゲンジ、君の怒りをプラスしたパンチを隕石に叩きつけるぜ!」  彼は、照準を隕石の中心に合わせると、レーザー砲のスイッチを入れた。  その瞬間、見たことのない、まばゆい光を放ちながら、光の砲弾(かたまり)が隕石に命中した。  瞬間、隕石は見事に粉々となり、地球の安全は不動のものとなった。  隕石の破片は、そのまま地球に到達したが、人々の目には、まるで天体ショーのような流星群に見えたのだった。
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