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しかし操縦者はトロスコフなので、ゲンジは補助カプセルから見守ることになった。
ゲンジが補助カプセルに入った状況が確認されると、全シャトルは打ち上げられた。
補助カプセルの中で、ゲンジは、
『トロスコフ、隕石をバッチリ頼むぜ!』
それが聞こえたのか、三番手シャトルの搭乗員のキャセリが、二番手シャトルの真横まで近付くと、レーザー砲を発射した。
が、わずかに隕石からズレたため、ムダ撃ちとなってしまった。
レーザー砲はエネルギー蓄積の関係で、一回一発だった。
そのため二番手シャトルの役目は、より重要となったのだった。
やがてレーダーに、迫り来る隕石を捉えたトロスコフは、
「ゲンジ、君の怒りをプラスしたパンチを隕石に叩きつけるぜ!」
彼は、照準を隕石の中心に合わせると、レーザー砲のスイッチを入れた。
その瞬間、見たことのない、まばゆい光を放ちながら、光の砲弾が隕石に命中した。
瞬間、隕石は見事に粉々となり、地球の安全は不動のものとなった。
隕石の破片は、そのまま地球に到達したが、人々の目には、まるで天体ショーのような流星群に見えたのだった。
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