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その光景を見ていた四番手、五番手のシャトルから、トロスコフに賞賛を送り、帰還していった。
二番手シャトルの機内では、トロスコフとゲンジは抱き合い、
「ゲンジ、やったよ。大成功だよ!」
「さすがトロスコフ、いい腕してるよ!」
二人は笑顔で、うなずいた。
二番手シャトルが帰還後、ゲンジから説明を受けたリーダーは納得したが、
「しかし、きみがした行為は職務違反なので、罰則は、あえて与えない。すみやかに帰国してもらいたい」
「分かりました。ところで、僕が装着したヤツはどうなりましたか?」
すると技術チーフが苦笑しながら、
「こちらのレーザーとの相性が悪かったのか、ポンコツになってたよ。キミに返してもいいが必要らないだろう? こっちで処分しておくよ」
ゲンジは、それでも満足だった。
自分が造った超コンパクト波動砲が役に立ったのだから。
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