ムカーッ! 4:隕石

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 訓練が始まって間なしの搭乗者マンション。  その夕食後のフリータイムで、日本のゲンジとロシヤの別の街から参加したトロスコフが、ゲンジの部屋で談笑していた。  トロスコフは、ゲンジより一つ下の三十三歳だった。  ゲンジはタバコに火をつけ、 「オレは学生の頃から、科学に興味があって、ある物をずっと研究してきたんだよ」 「それはスバラシイ。で、どんなモノを?」  ゲンジは自慢げに、その内容を聞かせ、 「一応、完成はしてるんだけどね‥‥」 「キミが言う、そのお宝って、ここにあるの?」 「実は、あるよ、とは言っても、ある所に隠してあるんだ」  そして、そのお宝の詳細を聞くと、トロスコフは絶句した。  そして、たった一言「スゴイ」と言った。
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