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訓練が始まって間なしの搭乗者マンション。
その夕食後のフリータイムで、日本のゲンジとロシヤの別の街から参加したトロスコフが、ゲンジの部屋で談笑していた。
トロスコフは、ゲンジより一つ下の三十三歳だった。
ゲンジはタバコに火をつけ、
「オレは学生の頃から、科学に興味があって、ある物をずっと研究してきたんだよ」
「それはスバラシイ。で、どんなモノを?」
ゲンジは自慢げに、その内容を聞かせ、
「一応、完成はしてるんだけどね‥‥」
「キミが言う、そのお宝って、ここにあるの?」
「実は、あるよ、とは言っても、ある所に隠してあるんだ」
そして、そのお宝の詳細を聞くと、トロスコフは絶句した。
そして、たった一言「スゴイ」と言った。
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