ムカーッ! 4:隕石

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 その頃、宇宙開発センターでは、 「ゲンジは、いった何処へ行ったんだ!」  と関係者たちは大騒ぎだった。  そこへR空港の関係者から、 『ゲンジらしき人物が現れました』  という報告と、監視カメラの映像が送られてきた。  しかし、その映像からは、彼が何を取りに行ったか、分からなかった。  すると今度は、二番手シャトルに搭乗したトロスコフから連絡が入り、  密かにゲンジが、ある物を持ち込んで、シャトル機内にいるという。  その時、リーダーが、 「多分、搭乗者パスを使ったんでしょう。あの時点で、没収()るべきでした‥‥」  頭を抱えた。  その頃、ゲンジは、持ち込んだ物をレーザー砲の心臓部にはめ込んでいた。  それはゲンジが、長年の研究の結果、造り上げた、超コンパクトタイプの波動砲(はどうほう)だ――と、トロスコフが伝えてきた。  管制センターでは、打ち上げまで時間が無いという理由から、ゲンジの搭乗を非公式で認めた。
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