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それが合図かのように、課長は一度離れるとすぐに私の首に噛み付くようなキスを落とす。
「あ……待っ……」
「待たない。煽ったのはお前だ」
「かちょ……」
喋る暇すら与えないとばかりに、こんどは私の唇を荒々しく塞ぐ。
何度も角度を変えながら唇を重ね、入り込んできた舌が私の口内を確かめるようにねっとりと絡み付く。
それと同時にTシャツの裾に伸びた右手が、少しだけ捲れて露わになった肌を撫でるように触れる。
離れたり、また撫でたり。普段ならくすぐったいだけのようなその動き。しかし程よく酔った私にはそれすらも刺激となって呼吸を荒くしていく。
激しいキスも相まって、なんだか頭がボーッとしてきた。
「……っと。……これくらいでへばられちゃ困る」
「だ、って……」
「だってじゃない。ほら、舌出せ」
口調は命令のようなのに、その声は今まで聞いたことがないほどに甘くていつもの余裕を感じられない。
言われた通りにそっと舌を出すと、すぐにそれは吸い取られた。
今度こそシャツの中に滑り込む大きな手。
しばらく腹部や背中を摩るように撫でていたかと思いきや、次第に段々と上に移動してきて。
「んっ……」
下着の上からそっと触れた刺激に、思わず肩が跳ねた。
気が付けば同じように服の中にいた左手が、背中に回って下着のホックを外す。
締め付けがなくなった感覚に身を捩るものの、一層激しくなったキスがそれを許してはくれなかった。
「……今更逃げようとしても遅い」
鼻が触れる距離でそう言い、また首に顔を埋める。
同時に右手は直接膨らみを刺激する。
「あぁっ……ま、って……だめ……」
抑えられない声が恥ずかしくて、口を手で抑えようとするけれど、すぐに課長の左手が私の手に絡みついて解けない。
足の間に課長の足が入り込み、たくし上げられたシャツから乱れた下着と肌が露わになった。
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