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「だめっ……見ないで……」
「なんで?綺麗だろ。見ないともったいない」
まさか課長がそんなことを言うなんて思ってもみなかった私。そんな言葉ですら感じてしまって息が上がる。
一度優しいキスを落としてからそっと目を合わせた課長。
「……お前、もしかしなくてもかなり感度いいよな?」
「え……?」
フッ、と。課長が微笑んだ気がして。
言葉の意味を考えている間も無くその唇は私の胸に落とされた。
「あっ!?……ちょっ……あぁっ」
敏感なところに何度も吸い付き、舌で転がすように刺激する。
その気持ち良さに背中が仰反って、思わず手で課長の後頭部を抑えた。
「っ……はぁっ……そこっ……」
無意識のうちにその髪の毛をくしゃりと手で握り、押し寄せてくる快感に目を閉じる。
そのうちに課長の右手はスウェットの中に向かい、下着越しにその指が触れる。
嬌声を漏らしているうちに上下共に服を脱がされ、課長の手と舌が縦横無尽に全身を甘く刺激していく。
「早く……来て」
気が付けば私の方から課長自身を求めてしまい、それに応えるかのように私の身体の中に入り込んでくる。
ぴったりとハマったように感じ、ゆっくりとした律動に唇を噛み締める。
私の顔の横に肘を突いて優しく触れたキス。
嬌声は課長の唇に飲み込まれ、私はキスの合間に必死に呼吸を繰り返すだけ。
背中に回した手が、滲んだ汗で少し滑る。
キスを繰り返しながらも律動はどんどん早まり、激しさを増す。
「んんっ……!?はぁっ……」
キスに応える余裕も無くなった頃、襲ってくる刺激と快感にとうとう頭が真っ白になり、私はそのまま数回体を仰け反らせて意識を飛ばすのだった。
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