Sixth

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Sixth

***** 「チーフ……出会いが欲しいですー……」 週明けの月曜日。朝から白石ちゃんの愚痴に付き合っていた。 「しょっちゅう合コン行ってるでしょ。良い出会いは無いの?」 「それが皆イマイチなんです……やっぱり飛成課長みたいなイケメンにはそうそう出会えないですね……」 白石ちゃんはそう言うと 「やっぱり課長は今日もかっこいいですねぇ……!」と一人目を輝かせる。 出会いを求めながらもブレない白石ちゃんに、もはや尊敬の念を抱きそうだ。 「そう言えば、そろそろ坂本さん本社に戻るらしいですね」 「……そうなの?」 「はい。プロジェクトの目処がたったみたいですよ」 白石ちゃんは一体どこから情報を仕入れてきたのか。 ちらりと綾人さんに目をやると、私の視線に気が付いたのか向こうもこちらを見てくれて。 でもなんだか恥ずかしくて、視線を逸らしてすぐに仕事を開始した。 結局あの後、綾人さんの運転で私の自宅へ行き、着替えを持ってまた綾人さんの自宅マンションに戻った。 しばらく二人での外食は一旦控えよう、ということになり綾人さんの家にある食材で料理をして二人で食べたり、一緒にテレビを見たり。 スイーツ特集の雑誌が綾人さんの家に置いてあり、それを見ながら行きたいところを話し合ったりもした。 終始穏やかで落ち着いていた空気は、とても居心地が良くて。 朝目が覚めたら好きな人が隣にいる。それが幸せで。 ずっとここにいたい、なんて思ってしまったほど。 昨日の夕方に車で自宅に送ってもらった私。 一人でベッドに入るのが、寂しくて仕方無かった。
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