Seventh

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Seventh

「……お、お邪魔します」 「ん、上がって。適当にくつろいどいて」 「あ、はい」 タクシーが綾人さんの家に着いた時には、時刻は既に二十時を回っていた。 リビングのソファーに座り、鞄からタッパーを取り出す。 「あ、あの。これ作ってきたんです。良かったら食べませんか?」 「……?」 部屋着に着替えてきた綾人さんはタッパーを見て驚いたように目を丸くした。 「歩が作ったのか?」 「はい。綾人さんのお口に合うかはわかりませんが……」 「ありがとう。何作ろうか悩んでたところだったんだ。助かったよ」 そう言って触れるだけのキスをした綾人さんは、私からタッパーを受け取るとそのままキッチンに向かう。 私もそれを追いかけて 「私やりますよ」 言うものの、綾人さんはそれを許可してくれない。 「いいから、座ってろって。疲れてるだろ?」 「それを言うなら綾人さんの方が残業してたじゃないですか」 「俺はいいから。温めて皿に盛るだけなら問題無い」 「……ありがとうございます」 不服だが、譲るつもりが一切ないのが見て取れるため身を引いた。 結局綾人さんの手を煩わせているのでは?と情けない気持ちになりながりも、どこか嬉しそうな綾人さんの顔を見たら私も思わず顔が綻ぶ。 「着替えてこいよ。その格好じゃゆっくりできないだろ。寝室使っていいから。荷物も置いてきていいよ」 「……あ、じゃあお借りします」 促されるままに寝室の扉を開ける。 許可されたとは言え、何度か泊まったことがあるとは言え、少しそわそわしてしまうのは何故だろうか。 早着替えのように急いで持ってきたスウェットに着替えてリビングに戻る。 荷物は言われた通り寝室に置いてきた。 リビングのテーブルの上にはいくつかのおかずが並んでいて。 その前に二人分の白米とお味噌汁が並ぶ。
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