過去の残影

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今日は、養子の子供が来る日だ。 親は期待に溢れていた、俺たちの事は放って置いて。 「ねぇ、養子の子供も僕らみたいに・・・なっちゃうのかなぁ蓮?」 「そんなことは、させねーよ蘭!!しっかりしろよ!」 (弱気な蘭を、見たくねぇ) (強気な蓮だけが頼りだから) 二人は本当の家族を、得ると誓った 『さぁ、入ってちょうだい』 『素敵な家族が、増えて何よりだ!』 家のドアを開くと、そこには。 四肢を切られ、目玉はくり抜かれて舌も無残に切られた家族が、いた。 『また、あの子達なの!?』 『これは酷い!!』 『『何て、残酷で素敵(なんだ)なんでしょう!!』』 養子は怖くて声も出なかった、その頃から私は何も話せなくなった。 真希が、来るまでは。
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