1. 要注意人物

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そんな事をぼーっと考えて鏡を見ていたら、サラッと後ろから蓮に抱きしめられていた。 『ねー暑い、離してよ』 「怒ってんのー?」 『別に怒ってないよ』 「怒ってんじゃん〜ごめんね」 『だから、いいってばー。今離れてくれないと怒る』 「んーじゃあ、怒っていいよ」 『は??んっ……』 後ろから抱きしめられたまま、顎を掴んで上を向かされると、斜め上から蓮のキスが降ってきた。 このチャラい見た目通り、やっぱりキスも上手いしセックスも上手い。それでいて顔もまぁまぁ良くて、背も私より高い174cm。 しみじみと、セフレの中でも1番だなとキスをしながら満足感に浸っていた。 「…ん?なんでニヤついてるの?」 『いや?ニヤついてない。どいてー』 「んー、やっぱやだ」 『ちょっ…!ねぇ、待って。せっかく着替えたのに……』 「少しだけ。全部脱がせないから、ね?」 『……っもう、』 カップルごっこみたいなことして、こうやって体だけ求め合う。なんて楽しくて、気持ちよくて、馬鹿なお遊びなんだろう。 でもこの心地良さを知ってしまったら、もうやめられない。 端から見たら、どうしようもないふしだらな女だと思われるんだろうな。 でも、それでもいいやーって。目の前の快楽にだけ溺れてる私は、あの時みたいな思いを2度としたくないって… ずっと現実から目を背けているんだろう。 『…っ、ねぇ、蓮。私のこと裏切らない?』 「大丈夫、裏切らないよ。ていうか…」 『…ふふ、そっか』 「裏切るも何も、最初から気持ちなんてないでしょ?」 『たしかに』
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